木津川(こつがわ)地区



吉村寅太郎が屋根裏に一時潜んだ「薬師堂」


「白馬寺」から「県道28号吉野室生寺針線」を北へ抜けると「室生寺」に至りますが、また、南へ戻りバス停「木津峠」の手前で右へ曲がって、「高見川」沿いに南下したなら、途中に「薬師堂」があります。小川谷七薬師の1つで、本尊は「薬師如来像」、脇侍「日光、月光菩薩像」で、なお、堂内に1711年〜1736年頃(正徳〜享保年代)にかけて造られたと云われている「十二神将扁額」が収められています。また、境内には、万治二年(1659年)の銘がある「梵鐘」が吊り下がり、俳人鈴木六林男(花曜主宰)の詠んだ句碑もあり、「薬師堂」では毎年8月18日県指定無形民俗文化財の「念仏踊り」が行われます。


円覚寺(えんかくじ)の銀木犀(ぎんもくせい)



「薬師堂」から更に「高見川」に沿って南下すると「円覚寺」があります。本堂の前に県指定天然記念物「ギンモクセイ」の巨樹が植わり、根周り2.7m、高さ10mで、地上約2mと3mの所で五分、九分岐して極めて美しい樹形をなしています。なお、銀木犀は、中国原産のモクセイ科、常緑小高木で、晩秋の頃葉の基部に白色の小さな花を多数、束をなして付け、芳香を放ちますが、当木の花の香りは特に素晴らしく江戸時代からその芳香が遠方まで漂ったと云う伝承があります。また銀木犀には、雄雌異株の2種があるが、我が国にあるものは全て雄株で結実せず。なお、県指定「銀木